７３・ロニー・スペクター
Ronnie Spector、43年NY生まれ
フィル･スペクターのロネッツのリード・voであり、ウォール・オブ・サウンドのアイコン的存在なヴェロニカも劇的なロックンロール・ライフを生きています。人気アイドルとしてロネッツで活動。ロネッツはネドラとエステルとヴェロニカの3人組でしたが、レコーディングなどはヴェロニカのみ参加で、TV出演など外部パフォーマンス(当然口パクです)にコーラスにあとの二人が呼ばれるという塩梅でした。売れなかったColpix時代を経てスペクターに見いだされブレイク、66年に解散後、2年後スペクター夫人となりましたが結婚生活は4年しか持ちませんでした(この間、Appleにてシングル”Try Some Buy Some”のシングルをジョージ・ハリスンとスペクターのprodで出したことが救い）。72年に新たなメンバーで再結成したロネッツでBuddhaにシングルを出しました(成功を得られませんでしたが、チャーミングな”Lover Lover”は好き）。その後何枚かソロがありますがどれも一長一短。ただしビリー・ジョエル、エディー・マニー、サウスサイド・ジョニー、ブライアン・ウィルソン、ラモーンズなどロネッツ影響下にあったアーティストからのリスペクトも多く、しばしばゲストとして招かれお決まりのネタ(もはやネタです)♪オッオッオッオッオ～を披露することになります。スペクターが09年に殺人容疑で収監された現在、御年69歳のヴェロニカには、まだまだ元気でやってもらいたいものです。
パンク系のミュージシャンをバックにした初ソロ「Siren」('80)はゴールディー＆ジンジャーブレッズのゴールディーことジェニヤ・レイヴァンのprodでしたが、ヴィネガー・ジョーのエルキー・ブルックスとピート・ゲイジによる”Happy Birthday Rock'N'Roll”での旧作の引用ぶりが楽しいです。この曲を自分の番組でOAしてくれた佐野元春氏にも感謝！
