映画「ストリート・オブ・ファイア」(ウォルター・ヒル監督の大傑作アクション)で男勝りのマッコイ(役名)を演じた女優エイミー・マディガンがそれ以前の20代の頃に、ジェリー(Jelly)というユニット(バンドではない)にいた事はあまり知られていません。
フレッド・ビファート、ジェシ・ロウにマディガンの3人組。Asylumに1枚残した「A True Story」('77)が、日本で紹介されることなかったのは、ロックというよりはMORに近いものだったからでしょう。ハウディ・ムーンの線を狙ったのかなあ。prodはウェンディ・ウォルドマンなどフォーキーなものに定評があるチャック・プロトキンだし、ラス・カンケル(ds)、リー・スクラー(b)らLAのセッションマンが大挙して参加した1枚なんで、期待したのですが、イマイチな内容になっています。それでも”I'm Lost”は、素晴らしい。80'sにはエド・ハリスと結婚して今や女優として主に脇役ですが活躍。「ストリート・オブ・ファイア」の音楽を担当したライ・クーダーとの交流は続き、ルイ・マル監督の「アラモ・ベイ」やらヒル監督の「クロスロード」でも歌っております。
 
【Female】シャーリ・ウルリッチ
「FMステーション」誌でパイド・パイパーやってらしたころの長門さんが輸入盤を紹介するコラムがありまして、そこで紹介されたのがカナダのホーム・タウン・バンドのシャーリ・ウルリッチのソロ「One Step Ahead」('81)。時代柄AORなテイストもありますが、クリトーンズなど最後の「カリフォルニア・ロック」の残り香みたいなものも感じられ結構愛聴したい覚えです。
 
【Female】#3キャシー・スミス(Kathy Smith)
カリフォルニア出身
キャシー・スミスは西海岸のフォーク系ssw。世代的にはジョニ・ミッチェルあたりと同じでしょうが、いわゆる西海岸系の流れで出てくるのではなくフリー・フォークと呼ばれた00'sのレア・グルーヴな流れで紹介され再評価された人。レーベルはMGM傘下のStormy Forest(リッチー・ヘイヴンスもここに所属)から2枚出してます。どういう経緯かワイト島フェスにも参加しています。ファーストの「Some SongsI've Saved」('70)から。浮遊感触れるアシッドな味わいもあります。
 
 
 
【Female】サリー・オールドフィールド
サリーとマイクのオールドフィールド姉弟をフィーチャーした英フォークで、78年にマイク人気で再発されたLP(ちょうどTransatlanticの権利が日コロに移った)を聞いて美しい歌声なんだけど次が出てこなかった僕は高校生でした。良さがわかるのはずいぶん後になってから。あっという間に終わってしまう”Stranger”はもっと続いてほしいと思わせるメロディーと歌声です。fluteはマシーンの”Floating World”でも吹くレイ・ワーレイです。68年のリリース。
 
スティーヴィー・ニックスも魅力的ですが総合的にはクリスティンに軍配が上がるというのが長年のマックのファンやってての感想。ボブ・ウエルチ時代も抜群のソングライティングでバンドを支えてきましたが、恋多き私生活がトラブルの原因(まあそれは他のメンバーもそうですが)になった事もありました。77年の初来日はNHKの「ヤング・ミュージック・ショー」を通してみてました。アンコール曲の”Songbird”はミスター・ウドーに感謝のコメントもあります。リンジーのアコギが入るだけでこの曲の表情がずいぶん変わります。
 
 
 
【3月なんで女性アーティストを】スーザン・ジャックス
"Season In The Sun"をヒットさせたテリー・ジャックスがいたカナダのグループがザ・ポッピー・ファミリー。voは17歳のスーザンで、この後テリー夫人となります。この”ビリーの分かれ道”好きなんです。
 
 
【3月なんで女性アーティストを】ブレンダ・パターソン
Playboyレーベルからの同名のサード('73)が韓Big PinkからCD化されております、ブレンダ・パターソンはゴスペルフィーリング満載の女性スワンパー。ライ・クーダー(g)、LAゲタウェイのリズム隊(クリス・エサリッジとジョニー・バーベイタ)らが参加し泥くさい世界を展開。ベストトラックはやはりクーダー活躍のこの曲になりますね。
 
【3月なんで女性アーティストを】カトリーナ・レスカニッチ 
カトリーナ&ザ・ウェイヴスは、カトリーナ・レスカニッチ(vo,kb)をフロントにした4人組で、英2米2の混成バンドです。元々はロビン・ヒッチコックのいたソフト・ボーイズのキンバリー・ルーが結成した英国ケンブリッジで結成されたウェイヴスに、カンザス出身のカトリーナが加わった形で、83年に結成。デビュー作はCapitolからリリースされた「Katrina & The Waves」('85)で、これ以前にインディー時代の作品があるとか。シングルカットされ#5まで上がった"Walking On Sunshine"はモータウンのビートをいただいたジャンプナンバーで、最初から最後まで元気はつらつなもの。典型的な1HWと思いきや、89年には"That's The Way"(#19)をヒットさせ、その後は英国で思い出したようにヒットを出しています。05年にハリケーンカトリーナが全米を襲った時、何故かカトリーナ・レスカニッチ(すでに脱退しソロになっていた)は同じ名前というだけにクローズ・アップされたようです。
 
【3月なんで女性アーティストを】パット・ベネター
フィメール・ロック・ヴォーカルと言う事になれば、ジョーン・ジェットかこの人がルーツでしょう(これよりも前の世代はブルーズからの影響が大きすぎてロックと言うくくりではしっくりこない)。典型的な猫娘ですね。セカンドの「Crime Of Passions」はよく聞きました。80'sにパット・べネター・ルック(ショートカットでバンダナまいてスパッツはいて~)は大流行し、映画「初体験・リッジモントハイ」でもパット・べネターもどきが見られます。でも一番好きなのは”Ooh Ooh Song”だったりします。
 
 
チャーリー・ドア
56年英ミドルエセックス出身
チャーリー・ドアの”Pilot Of Airwaves”はラジオのDJの声に惹かれる少女の話で、10代のころに聞いてすごく共感したものです。ターニー・スペンサー・バンドにいたアラン・ターニーprodによるよく出来たポップスでナッシュヴィル録音でカントリー的な乾いた味わいを入れてます。
 
 
 
 
 メアリー・マクレガー
メアリー・マクレガーはミネソタ出身の女性シンガーで、PPMのピーター・ヤーロウに見出され76年にAriola-Americaよりデビュー。そのデビュー作のタイトルとなった"Torn Between Two Lovers"は、2週#1となり大型新人として注目されました。日本ではビクターからリリースされ、ちょうど全米チャートを気にし出した頃だったのでしっかり覚えてます(邦題は"過ぎし日の想い出")。"Torn Between Two Lovers"は、メロウな邦題とは裏腹に2人の男を好きになってしまう女性の揺れ動く心情を描いたもので、この大ヒットで実生活でもマクレガーは離婚してしまうという皮肉な話がありました(というくだりはこの曲を紹介した媒体には必ず紹介されていますのでお約束)。
Midnight Specialの動画には、なんとバックにはローズマリー・バトラーがバーサ時代のようにbassを弾き参加(この2人は日本のアニメ映画の主題歌を歌ったという共通項がおもしろいです(マクレガーは「銀河鉄道999」、バトラーは「幻魔大戦」))。セクシーなのかそうでないのかよくわからないコスチュームです。
 
 
 
 
 
【Female】#5ルー・ヘイズル(Lou Haysle)
マイナーなものばかり出してて申し訳ないんですが、求む情報的な意味合いもあるのでご勘弁を。ルー・ヘイルズは、またも詳細不明で77年のMyrrhから1枚「Don't Hide Away」を出してる英国の女性ssw。Myrrh(マー)と言うレーベルはクリスチャン・ミュージックの会社なんで、そっち系の歌を歌った人でしょう。ストリングスやオーケストラをバックに歌いあげるMORですけど、こういうの苦手なはずなのにスーッと入ってくるのはやはり声質なんかなあ。もちろん持ってるわけではなく何曲か聞かせてもらった程度。声は少しだけギリアン・マクファーソン似であります。
 
 
【Female】#7ザ・フェミニン・コンプレックス(The Feminine Complex)
乱暴なメディアではラナウェイズは世界で最初のガールズ・バンドだ、みたいな感じで紹介されてますが、そんな話は大嘘で、60'sにもガールズ・バンドはザクザクあります。ナッシュヴィル出身のフェミニン・コンプレックスは高校の同級生5人で結成したガレージバンドで69年に解散していますが、唯一のLP「Livin’ Love」('69)が90'sにCD化され一部で話題になりました。ソフトロックなポップス的な曲もありますが一番ロックな”Hide And Seek”を。
 
 
 
 
 
 
 
 
日本デビュー前からFM東京の番組に本人が出演するコーナーが設けられたり、ポストONJとして東芝EMIだけでなく関係者が一丸となって新たな洋楽スターを作り出そうとしていたことを思い出します。だから日本盤LP「Takin’ My Time」は当時としてかなり豪華なシングル含むボーナストラック入りでした。そうしたヒット曲以外のアルバム曲でも結構なクオリティで”Voice On The Radio”あたりは結構気に入ってます.
 
 
 
 
ペチュラ・クラークの「Memphis」というメンフィス録音盤から。もちろん曲の良さもありますが、ペチュラのvoがとてもいいです。イギリス人の歌手、女優ながら、フランスでの活動が多い人(ジェーン・バーキンみたく)。「チップス先生」とか「フィニアンの虹」とか。曲はブレッドのカヴァーです。
 
 
 
 
ツァイトガイスト(Zeigeist)は後にレイヴァーズとなる米バンドで、85年に日本でLPが出てエアチェックしたカセットはよく聞いてました。シンディー・トスの女性コーラスが印象的なこのナンバー、もろツボです。
 
【Female】
 
G1コルヴィンF1クエイル
G2フレッチャーF2エイミーマン
G3アナ・リゾF3ニコレット
G4ベティブラF4キキ
G5ウィードリンF5マギー
G6ルビーF6サラワト
G7サンディF7ケイト
G8スーザンF8マディガン
G9ブレンダF9ウルリッチ
G10カトリーナF10キャシー
G11ベネターF11サリアンジー
G12ロニスペクタF12クリスティン
 
 
 
 
 
 
 

215・ヴェロニカ

フィル・スペクターが獄中で死亡というニュースが入ってきました。かなりクレージーな人だとは聞いてましたが、その事とスペクターの功績はまた別の話(当たり前ですが)。前妻ロニー・スペクターも、素晴らしい音楽家だったが下劣な夫だった、と追悼ツィートでつぶやいてます。ロネッツはほとんどの曲が文句なしの素晴らしさですが、ヴェロニカ名義で出した”Why Don’t They Let Us Fall In Love?”('64)もいいムードです。
大瀧監修のスペクターボックスがリリース直前で中止となり、しばらくしてAbkcoから4枚組ボックスが出て、いちばん安いところを求めてあちこち彷徨った(結局渋谷の旧タワレコ向かいにあった頃のレコファンが一番安かった)ことを思い出します。RIP。
 

213・ロック・フォリーズ

「ロック・フォリーズ(Rock Follies)」は76~77年にイギリスでOAされたミュージカル風TVドラマで、ここから登場した3人組女性トリオの名前でもあります。ルーラ・レンスカ、シャーロット・コーンウェル、ジュリー・コヴィントンの3人で、皆歌える女優。ロキシー・ミュージックのアンディ・マッケイがprodした2枚のLP(IslandとPolydorからリリース)はイギリスで大ヒットしました。この辺は当時のシーンを知らないとなかなかわからないのですが、グラムロックとパンクを結ぶ部分につながります。数日前シャーロット・コーンウェル(大体向かって一番右の人)の死亡が伝えられました。

https://www.youtube.com/watch?v=wFFNysJTRCE&fbclid=IwAR1lyc40RN0XeUg0DZ2zvbJ02Al_iHzKjPGOi3AMitjV9eTk60q_ADrrRNA

212・ジュディ・ズーク、ビヴァリー・クレイヴン、ジュリア・フォーダム

ジュディー・ズーク、ビヴァリー・クレイヴン、ジュリア・フォーダムの3熟女によるコラボは「Woman To Woman」('16)をリリースするまでになりました。ここからの”If”です。

https://www.youtube.com/watch?v=hGoFQ1Hop-E

211・パールズ

アン・シモンズとリン・コーネルのリヴァプール出身の女性デュオ、パールズはBellに何枚かシングルを出しています。最大のヒットは74年の”Guilty”らしいですが、72年にはロネッツA&M時代のシングル”You Came You Saw You Conquered"をカヴァーしています。完コピですが楽しい。

https://www.youtube.com/watch?v=0Mnc8MHbM7k

210・キャンディー・ペイン

Mizoさんが挙げてらしたキャンディー・ペインは、リヴァプール出身のsswで06年に「I Wish I Could Loved You More」でデビューした人。wikiによるとロバータ・フラックミニー・リパートンをリスペクトしてる、とありますがそこはかとない60'sっぽさは、80'sのトレイシーを思い出す場面もあります。

https://www.youtube.com/watch?v=LE7RBl2YfOg

209・ジェーン・エア&ザ・ベルヴェダーズ

オハイオ州アクロン出身のジェーン・エアを中心としたNew Waveパワーポップ。79年にStiffからデビュー。その後LPをVirginから出してます。同郷のレイチェル・スウィートやカースティ・マッコールがコーラスで参加したり、Virgin所属でありながらStiffと関係があった珍しいパターン。

https://www.youtube.com/watch?v=F_XlT7WPvBc