201・ダニー・チャンデル

今日はダニー・チャンデル(Danny Chandelle)という無名シンガーを。65年に1枚Columbiaからシングルを出してる人でお顔も見たことないです。その唯一のシングルが”Lying Awake”というフィル・スペクター・イミテーションの傑作です。prodはイギリスのスペクターを名乗りたかった?マーク・ワーツで、この人とかジョー・ミークといったスタジオ職人もイギリスにもいることはいました。このシングルはダニー・チャンデル&ザ・レイディバーズ名義で、コーラスをやってるレイディバーズは、ケヴィン・エアーズやジョン・エントウィッスルの70’sの作品にも参加してる息の長いコーラス隊で、BBCのTOTPの番組お抱えコーラス隊でもありました。
 

200・スティーヴィー・ランジ

ニッキー・ホプキンスやリック・マロッタも参加したナイトの女性vo担当(ちなみに男性voはMMEBのクリス・トンプソン)。元々アフリカのザンビア出身のイギリス人で、同郷のロバート・マット・ランジ(後にシティ・ボーイやモーターズ、ルーモアなどをprodする)夫人として知られるようになり、コーラスの仕事を経てナイトを結成。その後離婚し、スティーヴィー・ヴァンとして裏方としてヴォーカル・コーチとして活動しながら思い出したようにソロを出してるようです。ナイトは昨日紹介したんで、別のをと思ったら、どんな経緯でか、トラフィックのジム・キャパルディのトリビュート・ライヴでスティーヴ・ウィンウッド曲を歌ってる姿が。kbはジョン・ロードです。

199・スーザン・ウェブ

ジム・ウェッブの妹という話もありますが、英Anchorに1枚「Bye Bye Pretty Baby」('75)を出したっきりの人。CS&N、ジョニ・ミッチェル、プレインソング、フリートウッズのカヴァー中心のフォーキーな1枚。つべには自作の”Fingers”しかありません。まあ謎の人。prodは兄ウェッブ。
 

198・ボニー・ブラムレット

週末のオフ会で話題になった話。M谷さんがメンフィスにいらした頃(90’s?)、誰か(名前失念)のライヴが当日キャンセルになり、おそらく近所住まいの?リオン・ラッセルが呼ばれて、ちゃちゃっと弾き語りで演奏した、ってエピソードから、ボニー・ブラムレットがリオンの”Groupie”を歌う際に会場にいた作者の事をMCで触れるとカメラが、リオンをズームって話を聞いたら、ご親切にも動画を教えていただけたので、月曜のこの企画にアップ。そういえばエルヴィス・コステロの79年の米ツアーの際コステロが酔ってレイ・チャールズのことを人種差別的揶揄したら(具体的にはよう書きませんけど)、同席していたボニー・ブラムレットがパンチをくらわしたなんてエピソードも思い出しました。そういえばあの頃ボニーはスティルスと一緒にやってたんだなあ。
 

197・メアリー・スペンダー

全く知らない人。つべで見つけたんですが、妙にこの曲気に入ってリピートしてます。シンプルな美しさがあります。ソールズベリー生まれのssw。
 
 

196・ジェニー・ハーン

ヘソ出しコスがあまりセクシーに見えないジェニーはんをフィーチャーしたベイブ・ルースもブリティッシュ・ロックとしか言いようがない複合ジャンル(このパターンはファミリーとかパトゥーとかいろいろありますが)型の音楽性です。黒人percがゲストの珍しいTVライヴ。74年のOGWTです。
 

195・ボニー・タイラー

その後ジム・スタインマンによる大げさなヒット曲”Total Eclipse Of Heart”も生まれましたが、僕にとってボニー・タイラーというと、この”It's A Heatache”('78)です。アイドル的なルックスから想像つかないハスキーな歌声は、かなりのギャップで、当時キム・カーンズと並んで女ロッド(この呼び名って結構失礼ですよね)と言われてました。このヒット曲にはバッドフィンガーのマイク・ギビンズ(ds)やニュートロンズのタフ・ウィリアムズ(g)が参加してることはあまり知られてません。そうこれはウェールズ人脈でタイラーはウエリッシュなのです。