139・ローレン・オーアバッハ

Loren Auerbuch、

ホントにそう読むのはわかりませんけど。バート・ヤンシュ夫人で、ヤンシュの死後、後を追うように亡くなったそうです。決してうまくないけど雰囲気を持った歌声を聞かせます。85年の「Playing The Game」から。もちろんヤンシュ参加です。

138・シャングリ・ラス

ハイスクールの同級生だったベティとメアリーのウェイス姉妹、メリーアンとマージのガンザー姉妹(双子)の4人によって結成されたガールグループですがジャケットには常に3人なのは、ベティが極度のステージ恐怖症だったからとのことです。ちょっと不良っぽいイメージで、複雑な家庭環境に悩む歌や孤独、疎外感に悩む暗いものが多くその辺もウケた理由かも。最大のヒットは”Leader Of The Pack”('64)の#1ですが、”Out In The Srtreets”や”Train From Kansas City”の心細い曲に魅力があります。

www.youtube.com

137・リトル・フランキー

14歳の時に63年にチャイムス・フィーチャーリング・デニーズとして”Say It Again”を出してた60'sのガール・シンガー。この頃はデニーズを名乗ってましたが65年にリトル・フランキーの名前でレインドロップスのカヴァーでソロデビュー。この年にはあと2枚シングルをリトル・フランキー&カントリー・ジェントルメンの名前でリリース。歌声がキュートな”Happy That's Me”(グラハム・グールドマンは同郷)は”It Doesn't Matter Anymore”のB面でした。

www.youtube.com

136・ジャネット

Jeanette、

詳細は不明の英国生まれのスペイン人シンガーです。74年の”Porque Te Vas”というヒット曲があって(日本盤シングルが出たのかは不明)、これがカルロス・サウラ監督の映画「カラスの飼育」('75)に使われてヒット。この映画は、のちにヴィクトル・エリゼ監督の「ミツバチのささやき」('73)で、公開された80'sに日本で一部で有名になるアナ・トレントが主演した、もう1つのアナの物語でした。このジャネットのポップス調の曲が軽妙で映画にいいアクセントをつけています。映画はカンヌで審査員特別賞受賞。この映画の日本公開は、当然「ミツバチ」以後の80'sでした。ちなみにこの曲カヒミ・カリイもカヴァーしたそうです。
 

135・レパラタ&デルロンズ

ガール・グループ、ガール・アイドル・シンガーと言うジャンルが機能していたのは、サイケ時代前まででロックの多様化と共に時代遅れな物として風化してしまいました。
この前FB友の方がレパラタ&ザ・デルロンズの素晴らしい曲を紹介してくれました。このグループの有名なヒット曲"Whenever A Teenager Cries"(悲しきティーンエイジャー~'65)の入ったアルバムを池袋パルコにあったON STAGE YAMANOで買った記憶があります(ちなみにこの曲は"Chapel Of Love"にすごく似てます(^^))。レーベルはWorld Artistsだったのでまさかオリジナルではないから、リプロですね。このグループはブームが完全に過ぎた68年に突然"Captain Of Your Ship"が全英チャートに入って再注目もされたのです。この時はvoはレパラータではなくナネット・リカーズだったようです。70'sに入っても活動を続け忘れたころにシングルを出してます。ロックの時代にこういう音楽をやり続ける勇気もスゴイ。動画はロネッツのカヴァーで70年のシングル。

www.youtube.com

www.youtube.com

 

ホエンエヴァー・ア・ティーンエイジャー・クライズ

ホエンエヴァー・ア・ティーンエイジャー・クライズ

  • アーティスト: レパラタ・アンド・ザ・デルロンズ
  • 出版社/メーカー: オールデイズ・レコード
  • 発売日: 2016/06/29
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

 

134・ジェーン・カヴァーン

Jane Kavern、

ルーム(Room)と言うバンドの存在を知ったのはエジソンから出た日本盤CDで、当時気に入ってたアフィニティのような女性シャウターのいるブルーズ~ジャズロックとして貴重な存在でした。70's初めの英ロックは超個性派の集まりで、有名無名を問わず、目立ってやろうといろんなことに挑戦したバンドが多かったのですが、ルームもまたその一つ。紅一点ジェーン・カヴァーンの歌声は時にはJAのグレイス・スリックを思い出させます。70年にDeramに残した唯一の「Pre Flight」から大好きな”Andromeda”です。

www.youtube.com

 

Pre-flight

Pre-flight

 

 

133・アンナ・リッゾ

Anna Rizzo、

昨日別のところでグルートゥナ(Grootna)の話を書いたのですが、こちらにも。繰り返しますけどt読まないかもしれませんので、そうした場合はグルーナですね。
71年にJAのマーティ・バリンのprodでColumbiaからデビューした6人組のシスコバンド。メンバーには後にマーティのボデイシャスDFに参加するヴィック・スミス(g)やエッグス・オーヴァー・イージーのオースティン・デローンの変名スリム・チャンス(g)、元カントリー・ジョー&ザ・フィッシュのグレッグ・デューイー(ds)らが参加。紅一点のアンナ・リッゾの歌声はグレイスほどではありませんが存在感あります。音的には当時のシスコの音で、泥くさいスライドの入ったブギ、ブルージーなものまで多彩。ジェームズ・モンゴメリー・バンドやアリス・スチュワートなどのカヴァーもやってます。一番お気に入りはジョーン・バエズ的なスチュワートのカヴァーの"Full Time Woman"で、リッゾの伸びる歌声が印象的です。当時日本盤LPがCBSソニーから出たかは不明。とにかく謎の多いバンドです。

www.youtube.com

 

Grootna

Grootna